パソコンの中に電池が入ってるって知ってましたか?
皆さん今晩は、久喜PCサービス西川です。
今日はパソコンに関してあまり一般的に知られていないCMOSに関して簡単にお話します。
この話をすると意外と驚かれるのですが、パソコンにはCMOS電池と呼ばれるボタン電池がついています。
別に特殊な電池ではなくそれこそコンビニなんかで買えてしまうあのボタン電池です。
なんで?と思われる方に説明しますと、基本的にOS(WindowsとかMacの事です)
を動かす為に前提として動くプログラムの事をBIOSと呼びます。
(正確にはBIOSと言う名称は古い規格で現在はUEFIが殆どですが、いまだにBIOSと呼ばれています)
このBIOSと言う機能でパソコンの時計や温度管理、各種ハードの読み込みを行っている訳です。
BIOSが動作する為に必要な部品は、電源、マザーボード、CPU、メモリの四種類です。
つまりHDD等のデータを保存する場所がありません。
(物理的に書き込む場所が無いという事です)
しかし、シャットダウンする度にパソコンの時計が狂ったり、
BIOSでの細かい設定が初期化されると困ってしまいます。
そこで、ボタン電池を基盤に組み込んで、電源の供給が全くなくても電池の残量がある限り
BIOSのデータを保存しておくことが可能になるわけです。
しかし、電池はあくまで電池で寿命が存在します。
携帯のバッテリーの様に何度も充電と消費を繰り返すとどんどん弱ってしまう訳です。
ボタン電池の場合電圧が下がる形で性能が低下し、大体5Vを切ったあたりで、
CMOS電池としての役割を果たせなくなります。
何年も放置したパソコンの動作が安定しないときなんかはCMOSが充電できていないか
電池が劣化してしまった等の可能性も出てくるわけです。
実際にパソコンが起動しなくなったりした際にはまずBIOSの動作を確かめて、
そこからWindowsの調査をするわけですね、
しかし、不思議な事に他社さんで、原因が不明と断定されて当社にお持ち込みになるお客様のパソコンで
BIOSの確認を本当にしたのだろうか・・・と思う症状のパソコンが来る事があります。
修理の仕事をしている人間ならわかって当然くらいの物なんですが不思議です、笑
さて、パソコンの修理をされない方にとっては雑学程度の内容ですが如何でしたでしょうか?
もしもパソコンの調子がおかしいとなった際にパソコンの時計が狂っていたりしたら、
もしかして・・・となるかもしれません。
修理の際にCMOSが怪しいかもしれないと伝えれば診断料を取っている企業さんなんかだと
修理料金の値引き交渉に役立つ日が来るかもしれません。
それでは皆さん、今後とも久喜PCサービスを宜しくお願いいたします!
PS:気温がグッと下がりましたね、体調等崩しません様ご注意下さい。