~パーツで選ぶパソコンの選び方~ メモリの世代、周波数、互換性について
皆様こんにちは。久喜PCサービススタッフの荒木です。
前回のブログ記事ではRAM(ランダムアクセスメモリ)の基本について解説しました。
今回はRAMの規格、世代、周波数、および互換性について詳しく説明します。
今回解説する内容はどちらかといえばメモリの増設をしたいといった方や、自作PCを組んでみたいといった方々に向けたものになります。
普通にパソコンを買うだけの方にとってはあまり気しなくても良い内容です。
前回解説したように8GB~16GBの容量のメモリが搭載されたパソコンを買えば、そのパソコンに合った世代、規格のメモリが実装されています。
少々専門的なトピックですが、良ければご覧ください。
RAMの世代について
RAMの世代には、DDR3、DDR4、DDR5などがあります。
これらの世代にはいくつかの相違点があります。
最も重要な相違点はデータ転送速度です。
新しい世代ほど高速で、効率的なデータ処理が可能です。
ただし、これらの世代間には互換性がないことに注意が必要です。
DDR3のメモリモジュールはDDR4やDDR5のスロットに取り付けることはできません。
安いと思ってDDR4のメモリを買ってマザーボードがDDR5対応だった場合は悲惨です。
メモリ増設やパソコンの制作をする際は、マザーボードとRAMの世代が一致しているかを確認して下さい。
RAMの周波数について
RAMの周波数はデータの転送速度を示します。1600Mhz・2444Mhz・5600Mhzといった感じです。
より高い周波数のRAMはデータの読み書きが迅速に行えます。
高い周波数のRAMは、ゲームやビデオ編集などの要求の高いタスクに適していますが、
通常の書類作成などのオフィスタスク向けには過度に高い周波数は必要ありません。
ノートパソコンとデスクトップパソコンのRAMの規格
ノートパソコンとデスクトップパソコン用のRAMには、物理的な違いがあります。
ノートパソコン用RAMは一般的に小型で、SO-DIMM(Small Outline Dual In-Line Memory Module)と呼ばれる形状をしています。
一方、デスクトップパソコン用RAMは通常、大きなDIMM(Dual In-Line Memory Module)と呼ばれる形状をしています。
このため、ノートパソコン用RAMはデスクトップパソコンのスロットには適合せず、逆も同様です。
こちらも世代と同様購入する際にはお気を付けください。
自作パソコンは少々ハードルが高いですが、メモリの増設は比較的簡単に行えます。
持っているパソコンのメモリが4GBで処理が遅いと感じている方はチャレンジしてみるのもアリです。
もちろん当店でもメモリ増設のご依頼は承っておりますので、分解に不安がある方はご相談ください。
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